2/28/2006

朝食

今回はリアルな朝食風景を紹介します。場所が変わらない限り、朝食はほとんど毎日同じモノを食べますよね。ここ、いつもお世話になっている友達の家族の朝食を紹介します。
ま ず、大きいマグカップに牛乳をたっぷりと、カフェテラで入れたコーヒーを注いでカフェオレです。もちろん今の時代牛乳はレンジでチンで温めてます。ここで はパンではなく市販のたくさんのシリアルの入ったラスクです。それにお父さん、友達の妹はクリームチーズ&ジャム、お母さんはクリームチーズのみ、私は ジャムのみを塗って、それぞれカフェオレに浸して食べます。時々クリームチーズを塗っているときにラスクが割れるとお父さんはとても悔しそうに、ため息を つきます。もちろんフルーツも食べます。私が今の時期気に入ってるのは洋ナシです。冷蔵庫でキンキンに冷やされたものを朝のもやもやした時に食べるとぱっ と目がさめるのです。しかも、洋ナシはとっても甘くて、汁をたっぷりと含んでいます。ちなみに夏は桃です。お母さんたちはビタミンCたっぷりのキウイを食 べてます。
週 末はほとんどみんなで朝食で、全てテーブルにセットして、それぞれのスタイルで食べ、今日はどこへ遠足へ行こうかとか何をしようかと かいう会話を楽しんでます。いつも数種類のジャムが置いてあるので、その日の気分で選んだり、たまにおじいちゃんおばあちゃんの作ったケーキもあったりし て、私にとって1日の初めの至福のひとときです。

2/27/2006

一皿目の食べ方

レ ストランではほとんど出されることのない1品として、緑の茹で野菜&じゃがいもがあります。ホントにシンプルな料理で、野菜とじゃがいもを塩茹でして、 食べる前にオリーブ油を回しかけるだけのものです。ポイントと言えば、塩加減を気をつけるだけで、後は何てことありません。スペインではとにかく何でも しっかり火を通すことが大切みたいで、茹で過ぎ、焼き過ぎという文句はほとんど聞いたことがありません。パスタも含めてです。
一般的な緑野菜とし て、ACELGA(アセルガ)、日本語でフダンソウというらしい、JUDIAS VERDE(フディアス ベルデ)、サヤインゲン(日本のものより大きく て、甘味があるような気がします、そしてここアラゴンではBORRAJA(ボラハ)、日本語でルリチシャというらしく、フキみたいな野菜です。これらがよ く食卓に顔を出します。
この食べ方に注目です。もちろん人によってさまざまですが、多くの人はじゃがいもをつぶして、全てミックスして食べます。 考えてみると、緑の野菜をそのまま食べるのには抵抗もあるし、何となく味気ないなぁと感じるけど、誰でも好きなじゃがいもと一緒なら数段と食べやすくなる のです。今では私もみんなに習って、じゃがいもをクチャクチャにつぶしながら食べてます。

ちなみに写真はアセルガです。

2/26/2006

カーニバル in BIELSA

先 日の土曜日にアラゴン州の北にある村BILSA(ビエルサ)というところに行って来ました。テレビでもブラジルやベネッツィアのカーニバルを見たと思い ますが、ここビエルサのカーニバルもここらではとても有名なのです。スペインではフランコ時代にカーニバルが禁止されていたため、多くの村ではその行事も なくなざるおえませんでした。ここ、ビエルサはその禁止された時代にも、密かに続けていたらしく、今でもその伝統的なカーニバルが残っているのです。
土 曜日はあいにく、天気がよくありませんでした。北にある村にあるということもあり、雪の降る中行われました。行く前に、周りの人たちは皆、とてもアグ レッシブだから気を付けなさいと何度も脅されました。このカーニバルの好き嫌いは半々で、中にはもう二度と行きたくないといっている人もいました。言った ことのない私は勝手な想像を膨らませ、怖いもの見たさでうずうずしていました。
カー ニバルは5時から始まり、始めに音楽隊と仮葬した人が広場にきました。30分くらい歌って踊って、他の場所へ移りました。さぁ、本番です。急に周りがざわ ざわしてきたと思ったら、熊に仮葬した人と、その背中をたたきまくっている人が出てきた、続いて、TRANGA(トランガ)と呼ばれるものに変装した男の 人たちが出てきました。顔を真っ黒に塗って、大きな角、何かの毛を羽織って、腰にはよく牛がつけている鐘をつけて、一見、とても恐ろしいのです。さらに、 一般の人に襲い掛かるように近づいて、腰を振りまくって、鐘を鳴らすのです。この年はあんまり思ったより激しくなく、お父さんも今年はあっけないなと言っ ていました。でも、私にはちょうどよく、はたから見てるだけだと、その伝統的な仮葬はとてもオリジナルで、雰囲気も交えて数ある中の有名なカーニバルの1 つになるものだと思いました。

2/24/2006

イカサンド



前 に投稿した写真の中にイカリングがあったのを覚えてますか。今回はこのイカリングを専門に扱っているバーに行って来ました。もちろんイカリング以外にも メニューはありますが、ほとんどの人はそのイカリングを食べています。そのバーの名前も”EL CALAMAR BRAVO"、覚えていますか、”BRAVO”というのはそのままの意味では勇敢とか怒っているとかという意味ですが、食べ物ではケチャップとチリソース のミックスしたもののことを言います。つまり、イカリング+ブラボソースの組み合わせの1品がとても有名なお店なのです。お店では、それをお皿にのせて、 パンをくっつけてくれるか、サンドウィッチとして、選ぶことができます。このサンドウィッチ、町でお祭りがあるたびに夜中、この店の前に長蛇の列ができま す。それほど、市民にはなくてはならない1皿なのです。
さて、個人的にサンドウィッチが好きなので、そちらを頼みました。前にも食べたことがあっ たのですが、その大きさにまずビックリです。日本人の女の子の小 さなおなかにはちょっと大きすぎるかも。中にはブラボソースがたっぷりとかかっています。頼むときにはもちろん店員さんは”辛いソースは入れる?”と聞い てきます。前にも話しましたが、多くのスペイン人は辛いものが苦手です。イカは、日本のイカリングと違い衣がとても薄いです、パン粉が細かいせいか、何な のか、そしてもちろんイカは柔らかいです。これはとても重要なことで、これが美味しさの秘訣だと私は思っています。食べるときはもちろん、そのソースがは み出してくるので、きれいに食べるのは至難の業です。たくさんのペーパーナフキンを使って、もちろん床にポイッ。付き合い始めのカップルにはベストな食事 場所ではないかも。
もちろん私はきちんと食べきり、満足して店を去りました。

2/23/2006

JUEVES LARDERO

今 日からスペイン全土でみんなソワソワし始めてます。なぜならカーニバルが始まるからです。このカーニバルというのはやっぱりカトリック教に関係してい て、聖週間(SEMANA SANTA)前の40日間、昔は断食期間だったそうです。なぜなら、イエスキリストが死ぬ前の40日間何も口にしなかったことから由来しているとのこと。 カーニバルは その断食期間が始まる前を祝っているそうです。カーニバル(CARNEVAL)という言葉も”肉を禁じる”みたいな意味のラテン語からきています。
と いうことで、今日,ここアラゴンではLONGANIZA(ロンガニサ)というソーセージの1種を食べる習慣があります。何のお肉を食べるかはその州に よって違うらしく、アラゴンでは1番の伝統的なもの、ロンガニサを食べるそうです。ロンガニザはお肉屋さんでは生でも売ってるし、乾燥しても売っていま す。食べるときは、油であげます。個人的には生の方を揚げたものが好きです。油がじわっとでてきて、パンにはさむと最高です。
ちなみにスペインでカーニバルで有名な所はCADIZ(カディス)、CANARIAS(カナリア島)だそうです。カーニバルは1ヶ月ほど続くらしく、その時期はもちろん町は活気にあふれ、観光客でいっぱいだそうです。

2/22/2006

うさぎ

ヨーロッパに旅行したことある人なら口にした人もいるかと思いますが、スペインでは日常の食事として一般の家庭でも良く食べられます。味は鶏肉に似ていますが、もう少し脂が乗っている気がします。スペインではよく煮込み料理として調理されます。
さ て、お肉屋ではどう売っているかというと丸ごと1匹そのまんまの姿で並んでいます。スペインではお肉屋さんもまだまだ町に顕在してますし、スーパーでもお 肉コーナーがあって、量り売りが一般的です。パックされてるものもありますが、見る限り、お肉コーナーで注文するのを好む傾向にあるようです。日本と違っ て、ここお肉の消費量が多いせいか、ほとんどの部位のお肉も手に入れることができます。
さて、先日、子牛のヒレ肉を4切れだけ買いにPIALPの お肉屋さんへ行きました。スペイン全般に言えることですが、お店ではどんなに列ができていても、店員さんはあせりません。そのお肉屋さんには、カウンター にはお母さんが1人しかいませんでした。店は小さいですが、お客さんはお昼前ということもあり、4,5人いたと思います。各々注文が多い上に、それぞれの お肉はもともと準備されていないので、例えば、ステーキ用だとお客さんが言えば、その部分を切り身にします。ちなみにうさぎは家庭ですぐ調理できるよう目 玉と口部分を切り取ってくれます。というわけで、1人1人の費やす時間は大分か かります。さらに、そのお母さんは止まることもなく、常にしゃべり続けているのです、もちろん手も動かしてました。日本だったら、お客さんは怒って帰って しまいそうですが、みんな気長に待っているのです。私は結局30分以上はそのお店にいたと思います。時間に余裕があるのか、もともとそれぐらいかかるのを 予想して来ているのか、日本ではほとんど見られない光景なんではないでしょうか。

2/21/2006

生ハム



ス ペインといえば生ハムですよね。でも、日本のスーパーで売られている生ハムを想像するかもしれませんが、それが全く違います。もちろん、ピンきりです。 聞いたことがあるかもしれませんが、1番高く、質の良いのはJAMON IBERICO(イベリアの生ハム)です。これはどんぐりを食べて育った豚から作 られています。私も何度か食べたことがありますが、他の生ハムも負けじと美味しいので、あえて高いこのハムを買うことはあんまりありません。例えば、ここ アラゴン州にはテルエル産のハムが有名で、イベリアハムに比べて、値段は半分ですが、とても美味しいです。私みたいに、あんまり区別できない人には充分だ と思います(ワインと同じです)。ちなみに、地元のお肉屋で売られているイベリアのハムは1?7000円ぐらいです。
さて、だいたい家庭ではお肉 屋で切ってもらってパックしてもらうか、もともとスーパーでパックされているものを買ったりします。でも、クリスマスなどに贈 り物として、足丸ごとのハムを贈られることがあります。また、生ハムが欠かせない家庭では、常に足単位で買ってたりします。足丸ごとを食べきるには、ホン トに毎日食べてないと終わりが見えないくらいです。あんまり、長くかかると固くなったり、味が悪くなったりしてしまいます。また、生ハムを美味しく食べる ために、良く切れるナイフが必要です。
さて、写真はいつもお世話になっている家庭のキッチンです。この生ハムはクリスマスプレゼントとして贈られ ました。でも、毎日食べるたびに切ります。外の 皮は揚げて食べると美味しいし、骨は後にスープのだしとして使われるので、結局丸ごと使い切るそうです。家庭では一応、1ヶ月以内に食べきったほうがいい そうですが、もちろんそれはかなり難しいので、少し固くなってきてしまっています。
レストランやバーでもこの状態を見かけることができます。生ハムは機械で切るより、ナイフで切るほうが美味しいそうです。

2/20/2006

RACIONES



今 回はバーでタパス以外に食べられる1品料理を紹介します。スペインではこれをRACION(ラシオン)と言って、日本の居酒屋のような1品料理を意味し ます。例えば、カウンターにタパスでないもの、デリのように並んでいる料理があったら、それはお皿にのせて1品料理として出されます。もちろんきちんと温 められて、見た目良く出されます。また、少し大きいバーになるとメニューがあるので、そこに1品料理の数々が書かれています。スペイン人はそれをどうやっ て食べるかというと、みんなでつっつきながら食べます。まさに、日本の居酒屋です。
先日、友達と夕食としてバーで1品料理を頼んで食べました。全 て大道で、前にも説明した揚げポテトのマヨネーズ&チリソースがけ(PATATAS BRAVAS)、タコのガリシア風(PULPO A  GALICIA)、これは前にタパスとして写真を載せました、そしてイカリングのフライ(CALAMAR FRITOS)です、なぜだかこのイカはいつ も柔らかくて日本のイカリングよりも美味しいような気がします。
もちろんバーによって、タパスみたいに違ったメニューを持っていますが、この上記はだいたいどこでも食べることができます。さらに、PAN CON TOMATE(パンににんにく、トマト、オリーブオイルが塗られたもの)を頼めば、もうスペイン人同様です。

2/19/2006

RIALP(LIEIDA)



友 達を訪ねてカタルーニャ州の北、ピレネー山脈のふもとにある村RIALUP(リアルプ)という村に行って来ました。知っている人もいるかと思いますが、 スペインには公用語が4つあります。いわゆるスペイン語のカスティヤーノ語、カタルーニャ地方で話されているカタルーニャ語、バスク地方で話されているバ スク語、そしてガリシア地方で話されているガリシア語です。もちろん、私が訪ねてたその村ではほとんどの人がカタルーニャ語を話していました。カタルー ニャ語はよくスペイン語とフランス語が混じった感じといわれています。確かに”ありがとう”と”メルシー”と言うなど、それらしいところもよく見かけまし たが、残念ながらフランス語を良く知らないので、どれほど似ているのかは定かではありません。スペイン語を習っている私にとって、カタルーニャ語は時々似 ている言葉があって理解できるものの、はっきり言って何を言っているのか理解できませんでした。でも、ほとんどの人はスペイン語を話せるので、コムニュ ケーションに不便はありませんでした。面白かったのは、そこでそこで生まれ育って、村から出ない人にとって、スペイン語を話す機会はほとんどないので、ス ペイン語を話すのを恥ずかしがっている人を良く見かけました。
さて、ピレネー山脈のふもとにあるということで、その村を含めてほとんど周りにある 村には新しいマンションが続々と建てられています。ほとんどがバルセロ ナに住んでいる人で、週末スキーをしに来たり、夏は避暑地として過ごすために購入しているそうです。スキー場は約10kmと目と鼻の先にあり、土曜日とい うこともあり、たくさんの人でごった返していました。カタルーニャ地方から見るピレネー山脈はまた違った印象でした。”何がどう?”と言われても答えにく いですが、多分回りの景色も手伝ってそう見えるのでしょう。
土曜のお昼は友達の親戚のやっているレストランで食べたのですが、それがまたとても満 足してしまいました。モダン料理を出していて、ワインセラーもお店の 中で、お客さんの見えるところにあります。ウエイターもコックも友達の親戚だったりということもあり、いろいろと店を案内してもらいました。スタータとし て、小さなコロッケ、そしてレンズ豆を茹でてつぶしたものに、少し冷たいムースのようなもので軽い印象をにしたもの、1品目はカリカリのトーストの上にト マトを塗って、キノコ、エビ、そしてアリオリというガーリックマヨネーズ、上からバルサミコ酢をかけたもの、私が選んだメインは豚の耳と口のお肉、この部 分はかなり油身たっぷり(豚足のよう)の上に、ナッツの甘いソースがかかったもの。かなりこってりですが、お肉の脂身とあまいナッツのソースは相性がとて もよいのです。これはイタリアで食べたものですが、トーストにマロンペースト、その上に生ハムの脂身のみ載せたもの、一見ぐっときそうですが、脂身の塩加 減とペーストはとても相性が良かったのに、びっくりしたのを覚えています。
また、食べ物の話を大部分してしまいましたが、外国へよくスキーに行く人、スペインへも足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

2/16/2006

ALQUEZAR


先 週末、いつものように近くの村にみんなで遠足に行きました。ここ(多分スペイン全土に言えることだと思いますが)には、多くの村が点在しています。ま た、それに通じて、細い道がいくつも山の中にあるので、今日はこの道で、またある日は違う道でと毎回違った道を通って、違ったところに行っています。もち ろん、都会からきた人には迷ってしまうこともありますが、さすが村出身のお父さんはどの道、どの村も完璧に把握しています。
さて、ここ ALQUEZAR(アルケサ)にはもともと多くのアラブ人が住んでいました。歴史を知っている人なら分かっていることですが、ここスペインには ある時期アラブ人がスペインの大部分を支配していたので、多くの場所でその面影を残しています。このアルケサという村の名前もアラブ語から来ています。何 でもこの村は半月の形をしていて、どの家も太陽の方向を向いているそうです。村にある建物全てが同じ黄土色なので、昼間はちょっと黄金の町みたいに見えま す。
お昼は、行きつけのレストランへ。ココはメニューは一応表に出されているのですが、こちらから選ぶのではなく、その日あるものを出してくれま す。その量が 半端なく多かったのに、みんな唖然でした。最初にチーズやハム、チョリソーなど、次に店特性のカネロネ(四角いパスタをまるめて中にお肉を入れたもの、ま た今度紹介します。)をフリットにして揚げたもの、さらに白インゲンとチョリソーの煮込み(家庭でよく食 べられる1品)、それに白身魚と卵、じゃがいもの サラダ風、メインディッシュに3種、ウサギ、子牛、そして子羊です。全て大皿でもってくるので、テーブルの上でそれぞれ取り分けます。最後にデザート、 コーヒー、そして最後の最後に小さなココナッツケーキももって来ました。もちろん、食後に何かリキュールも頼むことができます。聞いてるだけで、おなか一 杯になったのではないでしょうか。1人25ユーロ(3500円)と特別安いわけではありませんが、どれも美味しいし、飲み物、デザート全て込みな、その量 を考えれば、かなり満足のいく値段だと思います。

2/15/2006

MORCILLA

MORCILLA (モルシーヤ)、これはだいたいスペインのどの地域でも食べられるものです。生ハムで有名なスペインらしく、もちろん1匹の豚を丸ごと使 うことを心得ています。このモルシーヤは実は豚の血からできています。聞くとぞっとしますが、ご飯が入っているし、玉ねぎやいろんなスパイスが入っている ので、かなり食べやすくなっています。この、モルシーヤで有名なのでBURGOSです(多分他にも有名な地区があると思いますが、私が知っているのはココ だけなのです。)。ここのは玉ねぎが普通よりも多く入っていて、スパイスの味が少し強かったような。
もちろんどこのスーパーにも置いていて、見た 目は太目のソーセージみたいです。これを家庭で、2センチ幅くらいに切って、油で揚げて食べられます。特に何 もつけません。同じく、血からできているものでトルテタ(これはAragonで食べられるもので、他の地域に存在するかは分かりません。)というものもあ ります。これはご飯の代わりに小麦粉が入ってます。はっきり言って私は好きではありません。とにかく重いんです。スーパーではドーナツ型で売られて、食べ 方はモルシーヤと同じです。特に強い味がするわけでもなく、私にとっては何だか味のない小麦粉の固まりを食べているような。
ちなみに写真はモルシーヤです。

2/14/2006

TAPAS



今 回はバスク地方の料理を出すバー兼レストランでタパスをいただきました。まずはシドラというりんごからなるワインを頼みました。ちょっとりんご酢に近い 味がするので、1回目はかなり抵抗があったのですが、今回は慣れた成果、わりと飲みやすくなってました。そのつぎ方が特長で、上から距離をおいて注ぎま す。シャッターチャンスを逃してしまったので、それは次回に。
さて、1つ目は軽く揚げたズッキーニの上に薄くスライスしたロックフォルトチーズと いう青かびチーズ,そして薄く切ったパプリカ、これはオーブンでゆっく りと火を入れて甘く柔らかくなったものです。これはかなりのヒットでした。ズッキーニの塩味とチーズとの相性がなぜだかとても合うのです。
そし て、二つ目はたことポテトの1品です。これはガリシアというスペインの北西に位置する場所での、有名なりょうりで、普通はお皿に載せられて出されま す。タパスにされているのは、初めて見ましたがそれもまた美味しかったです。オリーブオイルで火を入れられたものに、上からねぎと辛いパプリカの粉が振り かけられてます。多分、少し酢も入ってる気がしました。

2/12/2006

オレンジの木

先 日、日帰りでバルセロナへ行ってきました。市内の東に位置する地区を散歩したのですが、そこの街路樹 は全てオレンジの木でした。しかも、幾つかの木はた くさんの実をつけていたのです。食べれるのかと聞いたら、もちろん!とスペ イン人の友人は言っていました。なんでも、スペインの南、アンダルシアではこう いう道がたくさんあるそうで、町でそのオレンジでマーマレードを作っているそうです。春か夏にはたくさんの花をつけて、とてもいい匂いがするそうです。素 敵ですよね、日本でも車の少ない通りでなら、真似できそうな気がします。でも、食べれる実なら、実がなる時期にはたくさんの人が実をとりに来るのでは?
ま た、その地区にあった市場にも寄って見ました。市場と言っても、普通の人が買い物をする場所で、八百屋、魚屋、肉屋などがそれぞれ集結した場所です。 そ こで、卵のみを売っている卵屋を発見しました。ここサラゴザでは見たこと がなかったので、思わず写真を撮ってしまいました。4,5種類の卵のみを売ってい るだけです。今の今まで商売が成り立っているのだから、まだまだ商店街で買い物をする,みたいな、それぞれの馴染みの店で買い物をするという習慣が根付い ているんだなぁと感じました。ちなみにここ1,2年内にリニューアルされた市場にも行ったので、写真を載せました。何でも有名な建築家がデザインしたそう です。中にはお洒落なレストランも入っていているの、海沿いを歩いたついでに、ちょっと立ち寄っても面白いと思います。まだまだ観光客は少ないので,バルセロナの庶民の顔を見れることができます。

2/09/2006

スープ

前 にも話したような気がしますが、スペインでは特に夕食時にスープをいただきます。お肉やお魚からとっただしに粒々のパスタや短いパスタを入れただけのも のです。個人的には粒々のパスタの食感がとても気に入ってます。とてもシンプルなのですが、きちんととっただしからできているので、とてもやさしく、飽き のこないのが特長です。寒い冬には最高のスターターになります。
パスタで思い出したことですが、ここスペインではパスタはかなりしっかり茹でて食 べられます。イタリアがこんなに近いのにアルデンテという言葉はどこにあ るのやら。スープに入れられるパスタもぼこぼこに沸騰させたスープに10分から20分くらいしっかりと茹でられます。もちろん、そのパスタの調理法もイタ リアと違うので、しっかりと茹でられるのかもしれませんが、だいたい夏はツナやオリーブ等と共にサラダに、今時期は市販のトマトスープと共に前菜になりま す。スペインではスーパーに並んでいるトマト缶はほとんどが”TOMATE FRITO”と言ってもともと甘く調理されているので、それを混ぜるだけで、 トマトソースパスタになるのです。(トマトケチャップに似ていますが、もう少し酸味があって、トマトの味がきちんとあります。)日本でいうと、ちょっとナ ポリタンみたいな存在がします。イタリアンパスタではなく、スペイン独自の味付けで皆に親しまれている存在。

2/07/2006

TAPAS

ス ペインにもう6ヶ月近くもいるのに、ZARAGOZAのバーをほんの少ししかかじっていないことに最近気づきました。スペインと言えばタパス、日本でも 今ブームだとか・・・、風のうわさで聞きました。スペインで最もレベルの高いタパスが食べれるところはバスク地方です。ここ、ZARAGOZAでも、いく つかのバーはバスク地方のチェーン店です。チェーンといっても。質はかなり高いです。
さて、もちろんこの場を通じて、タパスを紹介していきたいと 思います。まずは、私の一番のお気に入りから。ここはそんなにタパスの種類があるわけではない のですが、こじんまりとしていて、なんと言っても店員がとても感じがいいのです。タパスもどれもきちんと作られていて、どれも満足のいくものです。その中 でも、多分日本人にとって珍しいものだと思われるのが、”MADEJA”(マデハ)です。これは、糸巻きみたいな形をしていて、一見ショウケースの中では 何か想像も付きません。頼んで出てくるものは、影も形もなく別 のものです。味は鳥皮の揚げたものににんにくオイルをかけた感じです。さて、それは何者かと いうと、子羊の首部分と腸の皮からなっています。聞くとぞっとしますが、味はとてもいいです。なんでも店員さんが言うには、ここいらのスーパーではどこで も手に入れられるそうです。
スペイン人でも、気持ち悪いと言って手もつけない人もいますが、今の何でもトライする日本人になら、かなりヒットするのでは私はにらんでいます。

2/06/2006

SANTA AGUEDA

さて、今日2月5日はスペイン中の女性たちが胸騒がせる日になります。なぜなら今日は女性が外へ出て思いっきり羽を伸ばせる日だからです。
カ トリックのカレンダーには毎日、聖人の名前がついています。それぞれの聖人にはそれにまつわるお話があって、その話によっては、その聖人の生れた場所で はお祭りがあるとか、体のある部分について関係があると、その場所に何も起こらないように、その日に教会に行くなどします。2月5日は”SANTA  AGUEDA”(サンタ アゲダ)という女性の聖人の日です。彼女にまつわる話というのは、ある統治者が彼女に恋をしたのだけれども、彼女は聖人なのでそ れを拒否しました。怒ったその統治者は部下に彼女の胸(乳房)を切り取るように命令し、彼女は胸を失ってしまうのですが、その夜、SAN PEDROとい う聖人が彼女を救済し、胸を元通りにしてあげました。でも、結局それを知った統治者は怒って、彼女を焼き殺してしまいました。という訳で、この日は町じゅ うの女性たちが教会に行って、乳房が健康であるよう祈りに行きます。でも、いつからかこの日には、女性のために各種イベントが行われるそうになったそうで す。
さ て、BOLTANAでもこの日のために、大きな夕食会が開かれました。いつもなら、村の体育館ホールでされていたそうなのですが、なんと今 年は村にあ る、5星ホテルで行われました。出席者は村の住人、外からきた人合わせて、約200人でした、もちろん全員女性です。夕食はもちろん、どれも美味、サービ スも満点です。夕食時にはくじ引きで景品が配られたり、有名か無名か、物真似芸人がSHOWをしたりと、みんな大満足でした。さて、その後はバスで町の体 育館ホールに移り、ダンスタイムです。そこでは男性も待っていて、既婚者は待っていただんなさんと踊ったり、若者は若者でそこは出会いの場になります。結 局、ダンスは朝まで続いたそうです。これがスペインのお祭りです。もちろんこの日にちなんだケーキもあって、乳房の形をしています。またこれもクリーム たっぷりで、味よりも形を楽しんでいる気がします。
日本にもこんな日があったら、女性たちはどういう行動をとるんでしょうね?もちろんスペインで大の主役は40代50代のご婦人たちです。

2/02/2006

ROSCON


ス ペインではクリスマス12月25日のサンタクロースよりも1月6日のREYESの方が一般的にお祝いされます(前にも、話したような気がしますが)。さ て、この日に食べられる伝統的なお菓子がROSCON(ロスコン)です。大きなドーナッツのような形で、はみ出るように生クリームがはさまれています。生 地はパンの生地に近く、バター少なめの固めのものです。安いケーキ屋のものだと日本の菓子パンのクリームパンのように少しべちゃっとしています、反対に美 味しいところのものは少し固めのさくっとまではいきませんが、ベチョベチョしていません。ケーキの上には砂糖漬けの甘いフルーツが飾られています。ケーキ の中には常にとても小さな人形が隠されていて、配られたときにその人形を当てた人は、次の年のROSCONを買わなければいけないというタスクをかせられ ます。何でも、最初は子供たちのためのビックリのために入れられていたらしいのですが、今では1つのゲームのような感じです。
ここ、サラゴザでは 1月29日SAN VALERO(サン バレロ)という日にも食べられます。町の大きな広場では町じゅうのケーキ職人が力を合わせ て作った超ロングのROSCONが市民に配られます。私は残念ながらいけませんでしたが、ROSCONはきちんと食べました。他の町でもREYES以外の 日にも食べられる日があるそうです。
生クリーム好きにはたまらないお菓子だと思います。スペイン人の友達の一人はROSCONに目がなく、その日をとても楽しみに待ってました。基本的にその時期にしかお店には並んでいないので。