7/30/2006

遠足



今回もまた、先日行ったVOLANOというところに同じメンバーで行ってきました。運良く天気もよく、前回見えなかった山の頂上付近まで、きれいに見ることができました。


さて、今回の私の目的は山登り。特に山登りが大好き、というわけでもなく、ただの初心者なので、山の靴なんて持ってないから普通のスニーカー。ここ周辺の人たちにとっては、山に行くのは日常茶飯事みたいなものだから、みんな山に行く用のグッズは基本的なものはそろっています。今回の山登りも、賛同がきちんとあるから大丈夫なんて、高をくくっていたけど実際行ってみると、結構一人だときつい山道でした。道もあるようでないような、ほっそい道をずんずん上に。途中には岩がごつごつと積み重なって、私のスニーカーだと、滑る滑る。



山へ行くときの基本は、全て用意しておくこと。いくら、晴れていても、寒くなった用の上着にズボン、雨用のカッパ、おなかが空いた用の非常食といつもリュックサックはパンパンになります。初心者の私にはいつも、やりすぎだよと、思うけど、結局は寒かったりして上着など重宝することが多いいから、今では私も何も言いません。

そんな山のある暮らしなのに、アウトドアショップの少ないこと。私は日本に帰ったら、いろいろそろえたいと考えています。何事もかたちから。

7/27/2006

めがね


先日、お母さんが老眼のめがねを買い替えるというので、近所の眼鏡屋さんに行ってきました。

日本とどういう違いがあるのかという興味もあり、私も視力を測ってもらいました。

さて、まず視力の基準ですが、ここでは1から10という単位だそうです。だから、日本の基準をそのまま言うと、そんなのありえない!と即効で言われました。そして、視力を測るのは、あの日本であるようなCのマークのものではなく、アルファベット。私のような目の悪い人には、日本のものはかなりはっきり見えないと答えられないのですが、アルファベットだとその点、想像できちゃうのであんまり正確に測れなそうだというのが、私の感想です。


まぁ、そにかく日に日に悪くなる私の視力はまたしても、下になっており、一応目安にと持っていったコンタクトは合ってないはずと、さらに強い度のコンタクトを試しにとくれました。ちなみに、私は地元の安いところで確か片目2週間用を3か月分で2000円、医師の診断要、だったような。ここ、田舎の眼鏡屋では、片目1ヶ月用3か月分で25ユーロ(3750円)、医師の診断なしで購入できます。もちろん、ミラノのような都会に行けばもっと安い眼鏡屋だってあるはず。

7/26/2006

銀行の入り方




スペインの銀行ではブザーを押して入らなければいけない銀行は見たことはあったけれども、このイタリアほど厳重なものは見たことはありませんでした。


ここ、イタリアでは、どれほど強盗事件があるのか?と思わせるほど、厳重な入り口になっています。なんと、身体検査をしてからでないと、中に入れないのです。

こんな小さなビエンノでさえ、こんなに厳重なんだから、多分ほかの地区でも同じような仕組みなのではないでしょうか。

一応、鍵以外の金属類持込禁止と、ドアには書いてありますが、私はいつもカメラを入れたバックを持って入っても、特にとめられたことはありませんので、どこまでチェックしているのかは微妙です。もし、そういう類の金属を持っていた場合のために、入り口右にはロッカーがあるので、そこにしまっておくことも出来ます。

入るときは、光っているボタンがあるので、そこを押すとドアが開きます。入るとドアは閉まって、反対側のドアがあくまで約10秒間くらい待ちます。ビーっという音とともに、やっと中に入ることが出来るのです。

子供を除いて、一人専用の入り口なので、ちょっとでも人が入ったり出たりするだけで、列が出来てしまいます。さすが、気長なイタリア人ならでは、日本だったらありえないですよね。

ちなみに、この写真はきちんと銀行の人に許可を得て取ったものです。ビエンノだからよかったのか、監視カメラが作動してるからOKだよ、という理由だそうです。

7/25/2006

ハッピーアワー

田舎の方でのバーではこのサービスをしているところは少ないと思うけど、ミラノとかの大きい都市だと、多くのバーで”ハッピーアワー”というサービスを実施しています。ちなみに、この言葉はそのまんまイタリアで使われているので、店の看板には英語で”HAPPY HOUR”と出ています。


さて、どういう仕組みかと言うと、飲み物を頼んだだけで、複数のおつまみが出てくるのです。両写真はミラノのバーのものですが、左側のバーでは、ポテトフライ、オリーヴ、パスタ、アーティチョークの炒め物と軽い夕食にもなっちゃいます。右側のバーでは、複数のチップス、オリーヴ、タパスのような軽くトーストされたパンにトマト&チーズ、きのこの炒め物等がのっけられていて、とにかくみんな夕食前ということもあって、かぶりついていました。

また、ブレーシャというところで行ったバーでは、食べ放題のようなかんじでどんどん食べ物がサーヴされてくるのです。小さなピザにサラダ、フルーツと種類もたくさん、特に飲み物を飲み終えてしまっても、日本のように追い出すようなことをしないのも、またいいところです。

そうです、このハッピーアワーというのは夕食前に一杯のために、バーに立ち寄ることを目的として行なっているようです。でも、ドリンク一杯の値段でおなか一杯になれてしまうんだから、貧乏旅行者にはもってこいのシステムですよね。

7/20/2006

ミラノにも美味しいものはある!?NO.2

ミラノはやっぱりファッションの街だから、美味しいレストランとは反対におしゃれな店はたくさんあります。歩けば歩くほど、いろんなお店が見つけられるので、気づいたときには夕方のおやつの時間になってたりします。


そんなときに、私が見つけたのがこのカフェテリアです。

ケーキ屋兼のカフェテリアなので、ショーケースの中のケーキを指差して、それをそのままバーで食べることが出来ます。レジには、とても上品なマダムがいて、質問すると、にこやかに丁寧に答えてくれます。
だいたいヨーロッパでは、親切なんだけど、大阪のおばちゃん見たいな威勢のいい人が多いので、このマダムを初めて、見たときはとても驚きました。でも、やっぱり、そこで働いている人は、結構ぶっきらぼうな人もいるので、特にその店の教育でもないみたい。


さて、私が今回頼んだのは、冷たいコーヒー。この猛暑のミラノの中を歩き回ったので、エスプレッソというよりは、アイスコーヒーの気分でした。でも、ここイタリアではアイスコーヒーというのが存在しないみたい。さすが、エスプレッソの国。

スペインでは、アイスコーヒーという名前ではないけど、”カフェ コン イエロ”(氷入りコーヒー)と頼むと、エスプレッソとコップに氷の入ったものが来ます。砂糖を入れる人は、熱いエスプレッソにあらかじめ砂糖を入れてから、氷の入ったコップにコーヒーを移します。そうです、ここではガムシロップなんてありません。

ここイタリアでは、そんな氷入りコーヒーも聞いたことがなく、結局、何か冷たいコーヒーがないかと聞いたところ、シェイクコーヒーならあるよと教えてくれたのでそれにしました。シェイカーに氷とエスプレッソ、バニラシロップともうひとつ何かのシロップを入れて、思いっきりシェイクしたものです。

久々に飲んだ、冷たいコーヒーはほんのり甘く、シェイカーの泡とともに、とっても美味しかったです。


ちなみに、家でおばあちゃんに氷入りエスプレッソを暑いからとためしに、飲ませたあげたら、”何これ、ただの黒い水じゃない。”といわれました。おばあちゃんにとって、氷によって薄まったエスプレッソは邪道なようです。

7/19/2006

ミラノにも美味しいものはある!?NO.1

イタリアといえば、パスタやピザは必ず美味しいものと思っている人が多いと思いますが、ここミラノでは、そういう日本人の想像しているのとは反対に、普通に観光で来ただけでは、なかなかステキなところ(安くて、美味しいところ)が見つけられないのが現実です。


今回は、弟のベッペと一緒に、ミラノにあの有名な”最後の晩餐”を見に来ました。知っている人もいるでしょうが、これを見るには、予約しなければならないのです。

ベッペは、ミラノに住んで、もう2,3年だそうで、美味しいところや面白いところに連れて行ってもらいました。私も、これが3回目。少しは、分かっているつもりでしたが、やはり、住人の知っている穴場には、完敗でした。

1番の驚きのモノは、右のピザです。最初は、生地が厚いピザと聞いて、あんまり乗る気ではなかったのですが、食べてみると、なんと生地が厚いくせにサクサクで、どんどん食べれちゃうのです。これには、もうびっくり!初めて食べたかたちのピザでした。なんとなく、生地は上げたような食感。でも、この目で、釜で普通のピザのように焼いていったので、何か生地に秘密があるようです。
ベッペ曰く、ここのピザは、どのピザよりも最高に美味しい!と太鼓判にも納得です。

イタリアでは、厚いピザというとパン屋で売っているもので、生地はやわらかく、美味しいのは美味しいのですが、やっぱり途中で飽きてしまいます。ピッツァリア(ピザ屋)では、普通、薄生地で顔の2倍くらいの大きさの物が1人前です。大きい割には、薄いので、以外にもペロリといけてしまうのです。これも、私は大好きですが、生地はサクサクッというよりもパリパリしてる感じ。何でも、ピザはナポリ発祥なので、ナポリのピザはとにかく、すごく美味しいらしい。私も、まだ食べたことがないので、いつかはと思っています。

7/14/2006

ビエンノの芸術家


ビエンノには実は素敵な作品を作るアーティストが住んでいます。私も、以前から彼の作品はいたるところで、見ていて、特に鉄を使った作品が大好きです。

ちょうど、先日お母さんとスーパーに行った際に、彼の仕事場の前に車が置いてあるのを発見し、たずねてみました。お母さんは、実は彼とは古い友人らしく、そのためか家にもたくさん、彼の作品があります。


アーティストのそのおじさんはとても陽気な人で、いつもジョークばかりを言っています。仕事場には、彼の作品で埋め尽くされていて、油絵、鉄モノ、そして焼き物とバラエティに富んでいます。お母さんも、早速、いらなそうな鉄の破片を見つけて、”これ、もらってっていい?”と聞いていました。もちろん、ホンキではなく、とにかくどれもステキだから、そんな鉄の切れ端でも、部屋に飾れば立派なアートになるのです。
すると、そのおじさん、なんだかごそごそと動き始め、埋もれていた小さな作品と、サササッと手直しして、”これ、あげるよ。”と!!お母さんもびっくり、ホンキではなかったのに、そんなたいそうなものをいきなりく
れるといわれても、困ると、言い返しましたが、結局は家に持ち帰ってきました。

なんと、私にもプレゼント。日本に鉄モノは大変なので、焼き物のほうをくれました。もちろん、この焼き物も私は大好きなので、大喜びでいただきました。私は、素直にもらえるものは、もらっとこうと。こういう時、外人でよかったなぁと感じます。

作品がどれくらいの値段がするのかは、全く検討がつきませんが、フィレンツェなどにも、展示されるくらいなので、結構な値段なんじゃないかと...。

興味のある人がいたら、質問ください。


7/13/2006

散歩道


先日の週末は、友達のニコルの誘いで、この近くの散歩道にジョギングに行きました。もちろん私はウォーキングです。

ここ付近は、山の谷間に位置している、村々ばかりです。ここ、ビエンノも人口3千人ほどの田舎町ですが、結構、道を歩くと車の通りがあるんです。田舎の人にとって、車は必需品。でも、車があると、近いところでも車でいったりして、細い道が多いところでも、車ががんばって通ろうとして、安心して歩けないのが現状です。

反対に、この散歩道は車は通行禁止なので、車の排気ガスも気にせず。川に沿ってのとっても気持ちよいところでした。片道、約4キロなので、往復して8キロをジョギングしてました。私は、一人でのんびり歩きながら、自然&人観察です。土曜日だから、家族連れも多く、ウォーキングやサイクリングを楽しんでました。
ちなみに、ここ周辺は私みたいな、日本人は見慣れないもんだから、特に子供にはいつもじろじろ見られます。ある子供には、テレビに出ている中国人の女の子と間違われ、その名前で道で叫ばれました。


さて、運動の後は、ニコルのうちでランチです。ニコルのおもてなしには、毎回うっとりしてしまいますが、今回も、食前のおつまみから始まり、ラビオリ、メインのステーキ(私はステーキが嫌いなのを知っているので、生ソーセージを用意しておいてくれました、さすが!)、飲み物は、おつまみにはいわゆるシャンパンで、渇いたのどに潤いを与え、その後は親戚のおじさんが作ったという赤ワインでした。天気もよかったので、外で食べ、私はまた、そのおもてなしに大満足でした。

ちなみに、うそかホントか、ニコルは日本人の彼女が欲しいそう。でも、特に日本語がしゃべれるわけでもないので、なぜだかは不明。一応今は、特に彼女はいません。
ニコルは写真右の男性です。

7/12/2006

おやつの時間


ここ、イタリアでは特に学校に行ってるわけでもなく、イタリア語の勉強は文法の本とイタリア人家族から教わっています。イタリア語とスペイン語はラテン語から来ているから似ていると言われていますが、確かに似ている言葉はたくさんあって、イタリア語を何も知らないときでも、少しは理解できたりもしました。でも、実際、文法では違うこともいっぱいあって、毎日みんなに質問攻め。日本人の私にとっては常に難解なのが、冠詞やプロポジション(英語で言うとIN,ON等)です。こればっかりは、基本ほ知っていても、全部がその通りにいかないし、彼らにとっては、もちろん文法なんて考えずにしゃべっているから、どうしてそうなるのか聞いても、聞こえがいいとか、そういうものだから、という答えしか出来ないのです。

まぁ、そんなことはいいとして、午後はだいたい一人で今で勉強しています。みんなはだいたい仕事で出払って、家にいるのは私とおばあちゃんだけ。その2人にとって唯一の楽しみはおやつの時間です。今は、毎日暑い日が続いているから、おやつはだいたいお母さんのアイス屋のジェラートですおばあちゃんは基本的にどの味でも好きなので、お母さんはいつも私に何の味がいいか聞いてきます。私のお気に入りは、桃、イチゴ、そしてカサタ・シチリアーナという生クリームのアイスをベースにゼリー状のドアイスを食べた後は、コーヒーで締めくくり。おばあちゃんはアイスクリームを最後まで味わいたいから、アイスの入ったカップや器にコーヒーを入れて、くっついたアイスを溶かしながら食べます。そばにいる私も、そうするように指示され、結局いつも2人でそんなことをしています。

まだ、おばあちゃんの話していることは半分くらいしか分からないけど、そんな私にもひたすら話続けてくれます。

7/11/2006

結婚式


この前の土曜日は、ここビエンノの教会で結婚式がありました。春、夏は結婚式シーズンでどこの教会も予約でいっぱいなのだそう。特に、”ジューンブライド ”という言葉は、知られていないみたいだけど、みんなが気持ちよく過ごせるこの季節が、結婚式には最適なのです。


一応、ここでスペインとヨーロッパにおける結婚する方法を説明します。日本では、役所に紙を提出して、”はい、終わり。”だけど、ここでその話をすると、”そんなのありえない!”と、いつも言われます。私は、この方法は理にかなっていると思います、だって、結婚したい人はいつでも結婚したいときに出来るから。
ここでは、結婚の方法は2種類あって、役所でその町長、市長の前で結婚を誓うか、教会で神父に誓うかです。どちらも、もちろん法の下です。さすが、カトリックが大半を占めている国ですよね。教会での結婚式が、日本でやるようなセレモニーの一貫ではものではなく、きちんとした、法に従った方法なのだから。
さぁ、そうなると、もちろんみんな、役所か教会に予約を入れなきゃいけません。みんながみんな、同じ時期の土曜日に式を挙げたいとなると、もちろん予約待ちってことは当然です。中には1年なんてのも当たり前なのだか。日本もホテル予約はそうなるみたいですけど...。
教会で式を挙げるには、もちろん自分がカトリックではなりません。だから前にも話した、カトリックの儀式を全部済ませた人でないともちろん式は挙げられません。もちろん、カトリック教徒でも、結婚暦のある人も当然ダメです。もし、たとえばカトリック教でない人が教会で式を挙げたいと思ったら、カトリック教になるために、その3つか4つの儀式を全部済まさなければならないのです。


さて、結婚式ですが、もちろん花嫁さんは白いドレスに身を包め、素敵だったし、生の教会での結婚式を見れたのはとてもよい機会でした。
でも、このカップル、実践カトリック教徒(教会のミサには欠かさず参加する人)なので、結婚式のミサは2時間にも及ぶという、カトリック教徒でない私には、少ししんどい式でもありました。

7/10/2006

眠らないイタリア


もちろん、もう皆さんの知っているとおり、”イタリア優勝!”しちゃいました。私は、はっきり言って、サッカーには全く興味はありませんが、イタリア人の熱狂振りを生で味わいたく、昨日の夜は近くの村(そこの広場には小さなスクリーンが設置してあるということで)、行きました。

写真左は、弟のベッペ。とにかく試合前は、イタリア人みんながそわそわして、彼も、外で試合を見るということで、体に気合のペインティング。でも、書いたあるのは”ピッツァ マンマ マフィア、そして裏側にはマンジャ スパゲッティ、スパゲッティを食べろ!”以前、ドイツとの対抗試合の時に言われたことに答えるような、シンプルなもの。やっぱり、イタリア人はシンプルじゃなくちゃ。
ちなみに、ベッペのドレッドは約8年もの。今はいつもアップにしているので、私も、今はどれくらいの長さか予想不可能です。



試合は8時開始なので、私達は7時ちょっと前には着き、そこの広場にあるちょっとおしゃれなピザ屋で夕食をしました。私達が予想していたより、人は集まっておらず、しかも、8時前にスクリーンの前のバーに席は取ったものの、肝心のスクリーンは周りが明かり過ぎて、何にも映らない始末。そうです、今ヨーロッパでは夜の9時くらいまで明るいのです。なおかつ、ここは小さな田舎町、ミラノやローマにあるような巨大スクリーンなんてものは期待するほうが間違ってる。友達の一人はかなり不機嫌で、それでも、みんなでバーに設置してある、小さなテレビに釘付け。
まぁとにかく、2ラウンド目から、十分に周囲が暗くなったので、みんなでスクリーンの前に移動しました。今日は、どこのバーも、バーのいすを勝手にスクリーンの前に移動しているのに何も言わず、違う店のピザを注文して、そこで食べてるのにも何も言わないという、今日限りは何でもあり!という状態でした。


試合終了後は、もちろんお祭り。道路では、みんな車から旗を振りまくって、大行列です。そして、帰り道でも、ブーブーとところかまわず鳴らしまくっているのです。もちろん、床に入っても、その騒音は治まらず、それでも苦情が出ないのは、”優勝”したからなのでしょう。

7/07/2006

新鮮野菜


昨日は、久々に嵐が来ました。イタリアも水不足が心配されてるので、まさに恵みの雨です。
夕方から山の上には黒い雲がもくもくと山を覆い、強風が吹き始め、約30分後には大雨、雷です。私の目には、みんな結構大嵐が来るのをわくわくして待っているような気がしました。でも、確かに嵐の前の雰囲気は、ちょっと怪しい、独特の、私も息をのむような風景でした。


さて、毎週金、土曜日はお父さんが八百屋の卸を手伝うので、そこで商品にならないようなちょっと見た目の悪い野菜や果物をもらってきます。

今はちょうど果物が美味しい時期、ここの家ではとりあえず何でも家で作ってしまうというので、もちろん今はジャム作りにせいを出してます。とにかく1年分を作るので、1週間に1度は必ずなべをぐつぐつさせてるのを見ます。今度、その光景をのっけたいと思います。

さて、その日の午後はおばあちゃんの出番。野菜を洗って、要らない部分を切ってと大忙し。そして、お父さんはその野菜や果物を調理して、保存できる状態にもってきます。


もう皆さんも気づいたかとも思うけど、ここの家族はまさにスローフードを実践しています。だから、もちろん電子レンジなんて存在しないのです!!今の世の中、電子レンジなしで暮らせるなんて、私には考えられないけど、ここでは、ありなんです。まぁ、それだけ、生活に余裕があるということ。だって、キッチンに誰もいない日なんてないんですから。

7/06/2006

新鮮バターの食べ方

今日は農家から出来立ての超フレッシュバターが届きました。そこで、ランチ時にはこの新鮮バターが食卓のまさに主役とされる中央に置かれ、さぁ、試食です。

私は最初、バターを食べるのにはかなり抵抗がありました。だって、それはまさに脂肪分を直で口にするということ。あの油っぽい食事をした後に起こる、胃もたれが起こるんじゃないかと、内心ちょっと心配でした。しかも、バターをそのまま食べたことはなかったから、口の中でどんなことが起こるんだろうと不安もありました。
さて、その食べ方ですが、まずはラスクにバターをたっぷりと塗りつけます。”もうやめて!!”と叫びたいほど、この家族は、はみ出るんばかりに塗りたぐってました。そして、その上から砂糖を少し振りかけて、出来上がり。

食べてみると、なんと美味しいこと!!あおの想像していたくどさが全然ないのです。カロリーのことを考えると、すごく怖いけど、バター事態すごく美味しい味を出しているのです。ちなみにお母さんは、止まらず、3,4個はいってました。

日本だと、イタリア料理はオリーブオイルだと、思っている人が多いと思うけど、ここ北イタリアでは、バターを使う料理も結構多いんです。だから、ここの家でもバターは常に冷蔵庫にスタンバイしてあります。

7/05/2006

肉の下ろし方

先日、いとこのアンドレアが子羊を半頭持って来ました。私はもちろん、皮のない骨と肉だけの子羊を見たのは初めてでした。前にも話しましたが、こちらではまだまだ、肉屋でお肉を買う習慣があるから、肉屋でもウサギのまる一匹の状態だとか見ることが出来ます。でも、さすがに豚や牛、羊のまる一匹はありません。



さて、それはもちろん家でさばかれました。超巨大な包丁で、とにかくダイナミックにきっていきます。ところどころにものすごく硬いところがあって、包丁でさして、その上から硬い肉たたきで、釘を打つ要領で切り込みを入れていきます。
一番の見所は、やっぱり頭を真っ二つに切るところです。私は嫌いですが、お父さんなどは脳みそも大好き。見事に最後は真っ二つでした。

その後は、よく洗って、部分部分に分けて、あるものは冷凍庫、あるものはそのままキッチンで次の日の昼食のメインに。もちろん、ここ北イタリアでは、肉料理全般はポレンタと一緒に食べますが、今は暑い夏の中、食欲も失せつつあるので、パンといただきました。

日本で言うと、取れたばっかりの魚を食べるような贅沢な感覚で、ここではおろしたての肉を食べる。もちろん、日本ではできない貴重な体験なので、ある意味とても満足でした。

7/04/2006

卒業式

今日は知り合いの大学の卒業式ということで、近くにあるわりと大きい都市、BRESCIA(ブレーシャア)というところに行ってきました。
日本の卒業式ははっきり言って、自分が行った大学しか知らないけど、その卒業式はホールにみんなを集めて、いろんな人の演説と生徒たちの名前を呼ぶだけのものでした。ちなみに学部はひとつしかないから、ほかの大学に比べるとかなりこじんまりしていたんではないでしょうか。

さて、私は外国の卒業式というと、みんな黒いマントにあの四角い帽子をかぶっていると思いきや、みんな普通の、でも少ししゃれた格好なだけでに少しびっくり。そして、大きなホールに集合かな?と期待していたら、着いたところは小さな部屋の前。前にはマントを着た教授達に学生が一人、マイクを通して何か話していました。それを見守るように、たくさんのいすが置いてあり、たくさんのオーディエンス。まさにそれは、花の大舞台。小さいころのピアノの発表会を思い出しました。

さぁ、どういう仕組みかと言うと、まず、その卒業式は学部ごとに行われます。それぞれの学生は自分の卒論の概要をみんなの前で発表し、その後教授たちの質問タイムが少しあるのです。もちろん、その卒論は卒業式の前にすでに仕上げてあるもので、教授にはすでに提出済みなので、何を質問されるかは大体予想がつくらしいのですが、その緊張っぷりったら。さらに、マイクを通じてなので、みんなにはマル聞こえです。
さらに、その後はその卒論の点数をみんなの前で発表されます。その、友人はよい点だったので、多分、すごく気分がよかったと思うけど、もし最低点近くだったらどんなに恥ずかしいか。

とにかく、彼女は無事にすべてをクリアし、最後はとっても笑顔でした。終了後は、みんなで中庭で写真撮影。6人兄弟の大家族なので、家族写真もとっても立派に仕上がりました。

7/03/2006

遠足

先日の日曜に近くの山まで、遠足に行ってきました。ここ、BIENNO(ビエンノ)周辺はとにかく山、山、山なので、もちろん遠足もほとんどが山です。


今回、訪れたのはVOLANO(ヴラノ)という、ビエンノから約1時間弱でいけるところです。車を小道の入り口で止め、まずは約1時間の山登り。車でも行ける道なのですが、今回の目的は山歩きだったので、上り坂をひたすら歩き続けました。途中には、ところどころに湧き水があるので、冷たく、新鮮な水が乾いたのどを満遍なく潤してくれました。

上りきったところには、山小屋がひとつ。レストランも兼ね備え、とりあえずそこでお昼にしました。メニューはパスタかお肉&ポレンタ(これはコーンの粉を水と一緒に火にかけて練ったもので、北イタリアではよく食べられるものです)、もちろん私はパスタ!、ほかの3人はお肉&ポレンタを頼みました。そうです、私はポレンタが好きではありません。食べられないことはないけど、だったらパンのほうがいいと思います。そのことを言うたびに、みんなに”なんで、嫌いなの?”と質問攻め。理由なんてありません。ただただ、お肉を食べるんだったら、パンと一緒に食べたいだけのことです。
私が、頼んだパスタはフレッシュトマトのシンプルパスタ。私達は、そんなに期待してなかっただけに、結構、そこは美味しかったのに大満足でした。しかも、安かった。


その後は、近くの原っぱでごろごろと、お昼寝タイム。友人の一人は、2時間ぐっすりでした。私は、あんまり眠くなかったので、さらに小道を登り、自然を満喫。天気があまりよくなかったので、あまり上には行きませんでしたが、少し小道に入っただけでも、犯されてない壮大な景色を楽しむことが出来、とにかく満足でした。

最後に、帰り道に発見した超巨大なありの巣。下にたくさん落ちている細い小さな乾燥した葉っぱから出来ているもの。何でも、よく山では見られるそうなのですが、私はこれを見るのは初めてだったので、びっくりしました。近くで見るともちろん、何千、何万というありの大群で、せっせとさらに巣を大きくしている様子でした。ありって、ある意味恐ろしい生き物だなぁと感じました。