5/31/2006

セビーリャで...


5月の中旬より母とスペイン人の友達3人でスペイン各地を巡る2週間の旅行をしました。マドリッドから始まり、セビーリァ、コルドバ、グラナダ、サラゴサ、ボルターニャ、そしてバルセロナです。2週間と言えども、目いっぱいのプランのせいでとても忙しい旅にしてしまいました。さぁ、その忙しいたびのせいかどうかは分かりませんが、私も初めて体験してしまったことがあるのでお話します。

日本という国は世界で一番安全な国ではないのではないかといつも感じます。いつも外国の人に言うのは、たとえばカフェでトイレに行く際に平気でバックを席に置き去りにする人が日本では普通に見られると言うこと。ここ、海外では間違ってもありえません。そんなことをしようもんなら、“どうぞ私のバックを持って行ってください。”と同じことです。だから、私も海外にいるときは、どんなに安全そうな場所でも日本でやるような行動はしないように気をつけています。運良くも、特に何かを盗まれるようなことは今までありませんでした。

さて、私たちに起こったことですが、それはバックを取られたのです、しかも車の中にいた時に!!
セビーリャに滞在中はレンタカーを借りて、そこからグラナダやコルドバに行っていました。スペインには残念ながらマニュアルカーが主流なので、オートマ限定の私は運転を断念し、ナビの役目をすることになりました。友達は知らない町での運転にはとても緊張する人で、ナビの私も地図を片手に必死に指示を出していました。
1日目の帰り、カルミナという村に帰りに寄った際にちょうどそこでお祭りをやっていたことから、少し長居をしてしまい、セビーリャには夜の12時近くになってしまいました。私も友達も夜の道にはさらに緊張し、私も電気をつけつつ、地図とにらめっこしていました。実は、カルモナの町を出る際に道を間違え、遠回りをする羽目になっていて、もう一度道を間違えないようにと私も必死でした。

さて、ようやくセビーリャ市内に入り、私も友達もホッとしていたところ、急に助手席の後ろで何か動きがありました。気づいたときにはもう遅く、2,3人の少年(?)が母の隣においてあった母のバックと友達のバックを持ち去って、バイクに乗って走り去ってしまいました。それはちょうど信号で止まっているところを狙われ、運悪くもドアのロックもされておらず、まさに一瞬の出来事でした。

とりあえず、私たちは最寄の警察に行き、状況を伝えました。そこにいた警察のなんという落ち着きよう、私たちが一生懸命説明しているにもかかわらず、聞いているんだかいないんだか、何の動きもしませんでした。とりあえず、クレジットカードだけは止めて、落ち着きを取り戻そうとしていました。なんせバックですから、パスポートに友達は免許証、とにかく大事なものがいっぱいい入っていたのです。
30分くらいたって、一人の男性が入ってきました。なんと、手に持っていのは私たちのバック、中には金物以外のものはほとんど入っていて、私たちは大喜び。何でもその男性はそれらを道のゴミ箱に捨ててあるのを見つけて、持ってきたのだとか。今思えば、なんてできた話、と思うけど、そのときはとにかくバックが戻ってきたことの喜びで、そんなことを考える暇もありませんでした。
その後、警察の人たちに一通りのことを説明し、証明書を発行してもらいました。お金やカメラ、そにかく金目の物はすべて盗まれました、総額にしたら結構いっているにもかかわらず、とにかく警察の人の態度といったら、日本では考えられないほど。夜も更けているにもかかわらず、いらないことをしゃべるしゃべる・・・。友達は犯人の顔を見たので、それを説明しているのに、似顔絵を描こうともせず、ただ聞いてるだけ。思い余った友達は犯人像が載っているファイルだけでも見たいと主張し、結局、今ここにないから明日、違う警察に行きなさいと言われました。
次の日に、その警察に言ったところ、そんな話は聞いてないと言われ、とにかく犯人像を証明したかった友達は銃を持てない住民の権利について話し始め、警察の人を納得させ、ついにそのファイルを見ることができました。写真はすべて白黒で、とても分かりずらいものでした。結局、友達も特定することができず、あきらめざるおえない始末になりました。

このブログにこの話を書いたのは、その友達がスペインの警察の状況をみんなに伝えるべきだと言うことからです。言えることは、取られてしまったら、取り戻せる可能性はゼロだということ。とられる前に、必要以上にでも、貴重品には万全の準備をして持ち歩くべきだと感じました。
残念ながら日本人はただでさえ狙われやすいから、旅行する際は、すべてを泥棒だと思うくらいに気持ちで、町を歩くようにしましょう。もちろん、いい人だって町にはいっぱいいますが、その場所に言語や文化を知らない人にとって、区別をするのは難しいから。

5/14/2006

COMUNION(コムニオン)

スペインの大半は、(実践しているか、いないかは別として)カトリック教徒です。私たち日本人にとって、宗教ってとても遠い存在に感じる人が多いのではないかと思います。よく、外国の人に、“あなたの宗教は?”とよく聞かれますが、実際、私は無宗教です。彼らが期待している答えはもちろん、“仏教か、神道”です。日本のいろんな儀式はこれらに沿って行われているものがたくさんありますが、だからって皆さんは、自分はこれらの宗教に属しているかと思いますか?仏教と神道の違いをはっきり知っていますか。私はとりあえず、毎回この質問には悪戦苦闘しています。

さて、ここスペインにはカトリック教にまつわるさまざまなイベントがあります(ほかの国にもカトリック教徒はいますが、もしかしたら多少の違いがあるかもしれないので、この場合はスペインのケースを話します。)。まず、生まれたときから自分がカトリック教の一員になるための儀式からスタートです。これはBAUTIZO(洗礼式)といって、赤ちゃんに聖なる水をかけて、カトリック教の仲間入り、というもの。次は10歳ごろ(はっきりした年齢は覚えてませんが)に行われるCOMUNION(聖体拝領)と言って、自分がカトリック教であるということを認識させるもの。今回私が参加したものです。最後に20歳ごろ行われるCONFIRMACION(堅信)と言って、本当にカトリック教徒として生きていくかと最後の確認行事です。

今回は友達の家族の親戚の子、マルタのコミュニオンに招待されました。まずはみんなで教会に。とにかく親戚一同の大行事なので、この日は各地から親戚が大集結です。教会では同じ学校の子供たちと一緒にその行事を行われるので、大きな教会と言えども人でごった返していました。
主役の子供たちは、女の子は白いドレス、そして男の子はセーラー服に身を固め、舞台の上でカトリック教の一員であることを宣言します。何でも“白い”服を着ることによって純粋であることを表しているそうです。まるで、日本の七五三のようです。

さて、教会での儀式の後は、それぞれの家族に別れ、ホテルでの昼食です。それはまるで結婚式のようで、きちんとフルコースの料理に加えて、最後は主役のケーキカットです。主役の子はみんなからお祝いのプレゼントをもらい、お姫様でいられる1日に大満足。宗教にまつわるイベントといえども、その派手さに私はびっくりでした。

友達のお父さんいわく、こういうイベントは年々、規模だけがどんどん大きくなって、宗教色が薄れていっているそうです。

5/04/2006

TAPAS


サラゴザ滞在もあと残すところ少しとなり、タパスバーをほとんど制覇していないと言うことに気づき、今日はタパスをつまみに行ってきました。以前、語学学校の先生がくれたお勧めタパスバーのリストを参考に、その一つを覗いてみました。

バーはサラゴザでは有名な広場、なぜならそこは美味しいバーが集結しているからです。もうここは夏の始まりを告げ、夜の9時くらいまで明るいです。そのため、カフェやバーは表にテーブルを出して、人々はもちろん太陽の下でタパスを楽しむのです。

今日行ったバーでは、お勧めのサーディンのタパスを頼みました。サーディンは唐辛子入りにマリネされたもので、もちろんそれを頼んだときは、ウェイターは辛いのか、辛くないのかどちらがいいのか尋ねました。
もちろんは私は辛いので!
サーディンはしっかり辛く、トマト、ピクルス、そして赤パプリカの柔らかく火を入れたものがはさんでありました。ピクルスはスペイン人も大好きで、タパスやサラダにによく含まれています。

早く時間(20時)にバーに行ったため、ほとんど人がいませんでしたが、一応その広場の写真も載せました。

5/03/2006

どうしてロシア?



多分、どこの国にでも食べ物の名前に国名をつけて、それがものすごく浸透しているモノってあると思います。今思いつくのは、日本のだと“フランスパン”でしょうか?

さて、ここスペインにも由来はどうだったのか、ロシアの国名を付けている食べ物が今まで見た中で2つ存在します。

1 つはロシアケーキです。外側は軽いウエハースみたいな生地に中にはへーゼルナッツとアーモンドからなるクリームが入って、とっても美味です。この由来は、 以前このケーキを買ったケーキ屋さんの包装に書いてあったのですが。要約するとこのケーキを食べたロシア人が大変気に入ったとか。

もう1つはロシアサラダ、いわゆるポテトサラダなのですが、これはどこから由来しているか、スペイン人にも全く検討がつかないくらいなので、私にも説明できません。

今では、料理名も結構頭に入っていて、レストランでも困ることがなくなってきました。でも、こんなふうに予想外な名前があったりするとすんなり頭に入って覚えやすいんですよね。

5/02/2006

土曜日のmercado central(中央市場)


ここサラゴザには庶民の台所、中央市場が町の中心部にあります。平日もやっていますが、一番賑わうのは土曜日です。

市 場の中には、魚屋、肉や、チーズ屋等々、何でも揃っています。そして、1番大切なのは、”安い!”と言うことです。私のスペイン人の知り合いの家族曰 く、市場を利用する約半数以上は移民なのだそう。私が見たのは、もちろんスペイン人でない人もたくさんいたけど、それはどこのスーパーでも同じ気がしまし た。日本だったら、賢い主婦が利用しそうなところなのに、ココではちょっと違う場所を意味するみたいな気がしました。

市場の雰囲気って、 どこの国でも楽しいですよね。おんなじような店があるくせに、それぞれが馴染みの店をもっていて、その店に直行です。食べ物の市場だか ら、交渉するってことはないけど、店のおばちゃんやおじちゃんとの会話を楽しむことができたりして、余計なものまで買っちゃったりして。

ここでも、もちろん順番はあります。
また繰り返しますが、
"Quien es el/la ultimo/a?"(キエン エス エル ウルティモ/ラ ウルティマ?)
ちなみに最後が女の人そうだったら、”ラ ウルティマ”です。

必ず尋ねましょう!

5/01/2006

順番

よ くスーパーの中にはフレッシュな魚を売っている魚売り場と、お肉を売っている場所があります。大きいスーパーや、例えば有名なパステレリア(ケーキ屋さ ん)には、順番がきちんと分かるようにチケットを引いて、その番号が呼ばれる仕組みを取っているところもあります。日本でいう銀行みたいな仕組みです。

でも、ここはスペイン。その機械があるものの、使われているところを見たことは一度もありません。

じゃあ、どうなっているの?

それは、常に並んでいる人たちに向かって"誰が最後ですか?"とダイレクトに訊くことです。ココにモラルはないと思っている人もいると思うけど、きちんと並んでいる人達は順番を守っています。セニョーラス、誰も順番抜かしをしないように、目を光らせています。

もし、スペインに来て、もしそのチケットの機械が使われてないようなら、こう尋ねましょう。
"Quien es el ultimo?"(キエン エス エル ウルティモ?)