5/14/2006

COMUNION(コムニオン)

スペインの大半は、(実践しているか、いないかは別として)カトリック教徒です。私たち日本人にとって、宗教ってとても遠い存在に感じる人が多いのではないかと思います。よく、外国の人に、“あなたの宗教は?”とよく聞かれますが、実際、私は無宗教です。彼らが期待している答えはもちろん、“仏教か、神道”です。日本のいろんな儀式はこれらに沿って行われているものがたくさんありますが、だからって皆さんは、自分はこれらの宗教に属しているかと思いますか?仏教と神道の違いをはっきり知っていますか。私はとりあえず、毎回この質問には悪戦苦闘しています。

さて、ここスペインにはカトリック教にまつわるさまざまなイベントがあります(ほかの国にもカトリック教徒はいますが、もしかしたら多少の違いがあるかもしれないので、この場合はスペインのケースを話します。)。まず、生まれたときから自分がカトリック教の一員になるための儀式からスタートです。これはBAUTIZO(洗礼式)といって、赤ちゃんに聖なる水をかけて、カトリック教の仲間入り、というもの。次は10歳ごろ(はっきりした年齢は覚えてませんが)に行われるCOMUNION(聖体拝領)と言って、自分がカトリック教であるということを認識させるもの。今回私が参加したものです。最後に20歳ごろ行われるCONFIRMACION(堅信)と言って、本当にカトリック教徒として生きていくかと最後の確認行事です。

今回は友達の家族の親戚の子、マルタのコミュニオンに招待されました。まずはみんなで教会に。とにかく親戚一同の大行事なので、この日は各地から親戚が大集結です。教会では同じ学校の子供たちと一緒にその行事を行われるので、大きな教会と言えども人でごった返していました。
主役の子供たちは、女の子は白いドレス、そして男の子はセーラー服に身を固め、舞台の上でカトリック教の一員であることを宣言します。何でも“白い”服を着ることによって純粋であることを表しているそうです。まるで、日本の七五三のようです。

さて、教会での儀式の後は、それぞれの家族に別れ、ホテルでの昼食です。それはまるで結婚式のようで、きちんとフルコースの料理に加えて、最後は主役のケーキカットです。主役の子はみんなからお祝いのプレゼントをもらい、お姫様でいられる1日に大満足。宗教にまつわるイベントといえども、その派手さに私はびっくりでした。

友達のお父さんいわく、こういうイベントは年々、規模だけがどんどん大きくなって、宗教色が薄れていっているそうです。