4/30/2006

CHILETAS(チレタス)

やっとイタリアから帰国しました。扁桃腺炎のため予定を変更さぜるおえなくなり、イギリス行きは断念することになりました。

さ て、イタリアに持っていったお土産に今回選んだのが、アラゴン州の北でしか食べられないCHILETAS(チレタス)です。これはスペイン人でもギョッ とするような姿をしているため、食べる前に断念する人が多いです。見た目はソーセージなのですが、その皮は豚の腸から成っているため、その表面はぷつぷつ としていて、まさに豚の肌!という感じです。中身はお米と豚の内臓全て、そしてスパイスです。お米が結構な割合を占めているため、聴いているよりは癖のな く食べやすいものです。

お店ではとく真空パックで売られいて、それを塩、ハム(ベーコン)、そして野菜と共に茹でるだけでOKです。一 度、みんなで手作りを挑戦しましたが。1つ 1つ針と糸で中身の具を腸の皮で包み込むという、気の遠くなるような作業で、約丸一日はつぶれました。でも、その味はまた格別で、BOLTANAの人達に とってはチレタスを自分たちの手で作ったという誇りも交えて、作るのにかけた時間に反して、ぺろりと食べ尽くしてしまいました。

日本人は結構珍味好きだから、このチレタスにはあまり抵抗は感じないのではないかと思います。

4/12/2006

SEMANA SANTA


さぁ、スペインでは待ちにまった”SEMANA SANTA”(聖週間)がやってきました。といっても、私は残念ながら学校休暇を利用して、スペインの外に出てしまっているので、その場にいることができないのですが。
聖週間とはイエスキリストの死を敬う期間なんだとか。スペインではこの期間、各地でいろいろなイベントがあって、たとえばセビリァなんかはとても有名だと思います。
ここZARAGOZAでも運良く、この行列を見ることができたので写真を載せました。ホントウはこの週末が聖週間なので、その期間にやるべきなんだそうですが、やっぱりお祭り騒ぎが好きなせいか、はたまた旅行者のためなのか、1週間も前から行ってくれました。その行列はみんな、三角形の顔まで隠す帽子をかぶっていて、顔を見えなくしている上に、太鼓のみの音楽を響かせているので、その雰囲気は独特なものでした。近くで見ていた私は、感動で鳥肌がたってしまいました。
楽器を持っていない行列の人たちは、各自PALOと呼ばれる長い棒を持っていて、また観客としてみている子供たちもまた、短いくて、先に飴やガムなどをつけたものを握っていました。なぜだかは、以前、知り合いのスペイン人が説明してくれたのですが、思い出せないのでご了承を。

では、しばらくスペイン編はお休みして、今はイタリア、その後イギリスに行ってきます。

4/06/2006

目玉焼き




昨日はお母さんが仕事のため、お父さんと2人で夕食になりました。メニューは”目玉焼き”です。これはスペイン人の誰もが好きな食べ物のひとつにあげるでしょう。目玉焼きって単純だけど、その家庭によって、または国によって、十人十色なのではないでしょうか。
ちなみに日本のうちの家庭では、油を少し敷いた上に卵を割って、ある程度火が通ったら、水を入れてフタをして、蒸す感じにして仕上げます。そして、昔からしょう油ではなくソースをかけます。これは父の影響。

ここ、スペインの目玉焼きは”揚げる”です。フライパンにたっぷりと油を入れてしっかりと熱します。それから卵を割ると、卵が一気に膨らみます。フライパン返しなどで油を目玉の上にも火が通るようにかけながら揚げ、出来上がり。後は塩を振っていただきます。
この食べ方ですが、これはお父さん流なのですが、フォーク&ナイフを使わず、パンのみを使います。パンをちぎって両手に握り、目玉を割りながらぐちゃぐちゃにして、そのパンを一緒に食べます。これは、もちろん家の中でしかできませんが、この食べ方は私もヒット!私は2つ、お父さんは3つも平らげました。目玉焼きには油がたっぷりのってるから、パンがそれを吸収して、そのパンまで美味しく食べられるのです。ちなみにその卵は農家直送の超新鮮卵、そんな卵が手に入ったからこそ、目玉焼きに決定しました。
よくバーではこの目玉焼きのほかに、ポテト、ソーセージなどと一緒に一皿料理として出しているところもあります。私の友達は夜中踊りまくってクタクタ、腹ペコの朝は、家に帰る途中にバーによってこれを朝ごはんにするそうです。それはまさに至福のひと時とか...。

揚げる際は十分に注意してください。私はお父さんのそばでひやひやでした。卵の白身がずんずん膨らんできたら、すぐにつぶすように。でないと、爆発の危険性があります。

4/05/2006

散歩の途中で・・・


日曜日の朝は決まってボルターニャの附近を1,2時間かけて散歩します。ここ最近は随分あったかくなって、天気もいいのでとても気持ちがよいです。
さ て、ボルターニャにはいま続々と工事中の建物が増えています。マンションやら、5つ星の隣にできるホテルアパートメント、そして古い建物を改装してできる 村の役所など、ひっきりなしです。もちろん、平日はもちろんたくさんの人が汗水たらして働いていますが、週末はお休みなので、基本的には誰もいません。こ こが、日本と大分違う点なのですが、工事中の建物の周りがあまり厳重にされてません。なので、簡単に中に入れてしまうものが数多くあります。
お父 さんたち(特にその友達夫婦)は詮索好き。例えばこのマンションは中がどんな構造になっているのかと、誰もいないのをいいことにずんずん中に入ってい きます。それからはそれについての批評の始まりです。ここに台所は良くないとか、サロンがちょっと狭いとか...。日本じゃありえないと思う光景です。

今 回は珍しく道端にハリネズミを発見しました。何でも、ケガをしているとかでうずくまっていました。近くにいた人が 棒で軽く突っつくと、まさにテレビや 絵本で見たように、ボールのようにまあるくなってしまいました。もちろん、まわりはハリでした。私は触ってないけど、見るからに痛々しそうでした。

こんなふうに週に一度、村をのんびり散歩することでいつも小さな変化を発見して、おしゃべりの種になっています。

4/04/2006

春のドライブ



先 日の週末はいつものように、近辺を遠足に行きました。1時間ほど散歩した後は、ここらで名の知れたレストランへ行きました。ランチ2000ちょっと、そ れにワインなどをつけて2500円くらいでしょうか。お父さん曰く、都会と違ってここらでは、気軽に100円くらいで食べられるレストランがほとんどない そうです。村にあるレストランも美味しいのですが、やっぱり2,3千円くらいはかかります。
今回は、ここピレネー附近の伝統的な1品をメインに選 びました。SALMORREJO(サルマレホ)という子羊、トルテタ(覚えていますか?豚の血と小麦粉からできたソーセージ)、そしてパン粉の卵焼きの煮 込み料理です。じっくり煮込んだ子羊はもちろん柔らかくて美味しいし、こってりパセリのソースともよくあって、しっかりと平らげました。トルテタは個人的 に好きではないのですが、このソースと一緒に食べると幾分食べやすかったです。

さて、その後は帰り道を遠回りにしてドライブをしました。途中、” CANON DE ANISCLO”という川沿いのトレッキングができるところで止まり、少し散歩をしました。ちなみにCANONとは管と言う意味で川沿いに岩が狭まってい るところからきているそうです。道はホントに狭く、車1台がやっとでした。でも、そこはお父さんにとってはなんのその、対向車の車が“通れないから後ろへ 下がって!”と叫んでいるのに、“充分に幅はある、おれは何度も交差したことがあるといって、相手の車を誘導してました。何でも、都会から来た観光者だろ うと言ってました。

この最後の写真の岩はよく科学の本にでるそうです。小学校のときに習った地層関連で、とても貴重な例なのだとか。私が住んでい たところには地層は全くなく、理科の授業では教科書のみでしか見ることができませんでしたが、ここピレネーには星の数ほどいたるところで、見ることができ ます。

4/03/2006

カモ肉



日曜日のメインにカモ肉を食べました。レストランで食べたことはあったような気はしたけど、家で食べたのは之が初めてでした。
さ て、この料理の仕方はいたって簡単。店では日本のうなぎのように、既にさばかれて、味付けされ、パックされて売られているそうです。それを200℃の オーブンに入れて1時間、ハイ!出来上がりです。オーブンから出てきた、器を見てビックリです。器にはどこから出てきたのか(もちろんカモ肉からなのです が)、脂の液体が3、4cmはあったでしょうか、たっぷりと底を埋め尽くしているのです。お母さん曰く、カモ肉は脂たっぷり含んでいるそうです。私は鶏肉 のようなヘルシーさを想像してたので、これにはあっけにとられました。
さて、食卓ではまず、お父さんの批評から始まりました。今回の出来はイマイ チだそうで、オーブンに入れ過ぎで、外は固くこれじゃぁ食べられない!と外側の 皮を全部取り外して、中の少ししかない赤みの部分を一生懸命食べてました。私はこれが始めてなので、なんとも言えませんでしたが、個人的に皮のぱりぱりし た部分がすごくヒットで、黙々と食べきってしまいました。脂っこいこのカモ肉は、普段りんごとナシを煮たソースと一緒に食べられるそうす。甘味と酸味の ソースが脂っこさを消してくれて、これも美味しく食べさせてもらいました。
日本では焼き鳥でも、鳥皮とか軟骨、とにかく何でも食べちゃいますよ ね。その歯ごたえに美味しさを感じるからだと思うのですが。先日、友達のオーストラリ ア人と話したときに、1つ日本の食べ物のビックリについての発見がありました。彼女は日本に住んだことがあって、日本の食べ物のことについてよく知ってい ます。居酒屋が大好きで、よく通ったそうです。始めは”軟骨揚げ”が食べられなかったそうです。何が美味しいのか、その歯ごたえ、多分ちょっと異様だった んではないでしょうか。でも、日本を去る最後には食べられるようになったそうです。好きかどうかは別にして。

さて、その夜、カモ肉の皮まできれいに平らげた私の胃は、その脂に耐えられずヒィヒィでした。そうです、胃酸が大放出でその脂と戦うために頑張ったのですが、結局は胃薬の助けを借りるはめになりました。普段、人一倍食べられる私ですが、さすがにカモ肉の脂には完敗でした。