オペラ(蝶々婦人)

この野外劇場、ローマ時代に建てられたもので、この建物のことをイタリア語でARENA(アレーナ)といいます。なんでも、そのまま訳すと、砂という意味らしく、昔はこの円形劇場の舞台に赤い砂が敷かれていたことから、こう呼ばれるようになったそうです。

日本だと、オペラというとものすごく堅苦しく、チケットもめちゃめちゃ高くて、入場するためにはきちんとドレスアップして、と想像する人も多いかと思いますが、この野外の場合はいたってカジュアルなものなのです。もちろん、舞台に近い1番下のビVIP席には、きれいに着飾った人で埋め尽くされ、シャンパンのサービスなんかもありますが、舞台から遠い上の席には、硬い石のいすにきゅうきゅうに座って、日本の野球場で見られるような、ビール売りやアイスクリーム売りの声が飛び交う中、手持ちのサンドウィッチをかじりながら始まるのを待っている人達でいっぱいなのです。ちなみに、この席のチケットは、27ユーロ(約4000円)です。

私たちが、この野外でのオペラに用意していったものはというと、座布団(これはとても大事です、約3時間石の上で座っていなければいけないので)、双眼鏡(舞台からはとても遠いので、じっくり見たい人には必需品)、カッパ&レインコート(野外なので、雨が降っても、ひどくない限り続行されるそう)、そして軽い飲み物&食べ物(基本的に中に売店はなし、もちろん売り子から買うととっても高くつきます、1ドリンク5ユーロ!)。
さて、オペラが始まると、どんどんんと周りの電気が消され、あたりは真っ暗になります。そうすると、観客はなぜだか小さなローソクを持っていて、あたりは小さなローソクの光でいっぱいになります。なんでもこれは、このアリーナでは恒例らしく、いつもこんな風に照らされるそうです。
ちなみに、オペラは蝶々婦人という話で、私も知らなかった話なのですが、日本の芸者がアメリカ人兵と故意に落ちて、その後アメリカ兵が帰国しなければならなくて、芸者は帰りをずっと待っていたのですが、アメリカ兵はアメリカで結婚してしまって、日本に戻った時に、それを知った芸者は悲しくて自殺してしまうという話です。残念ながら、今の私のイタリア語では、歌っている内容を理解するのにはまだ早く、横で説明してもらいながら見てました。この話は日本が舞台なので、役者はみんな日本の格好をしていましたが、もちろんそれは、外人なので、日本人の私には少し滑稽に見えました。

忘れてましたが、ここベローナはあの”ロミオとジュリエット”の舞台になったまち、しっかりとあの有名なテラスを外からですが、見てきました。
1 Comments:
へえー、夜に野外でオペラなんていい感じ。
イタリアも物価が高そうだね。
あの窓が、あのロミオとジュリエットの!
いろんないいトコ見てますね。
うらやましいズラ。
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